【発音ガイド付】ベトナム語の文字とアルファベット一覧
ベトナム語の文字は、ラテン文字と補助記号をつけたものが使われているので、タイ語のタイ文字や中国語の漢字など、独特な文字を使用している言語に比べて読みやすいのが特徴です。 ベトナム語の文字は、12の母音と17の子音の29文字で構成されています。 ベトナムの歴史を背景にしていますが、英語に慣れていると親しみやすいですね。それでは、ベトナム語のアルファベットの読み方から習得していきましょう。 ベトナム文字の歴史 紀元前111年に中国の支配が始まって以来、ベトナムでは古典中国語「chữ Hán」が使われ、漢字文化圏でした。12世紀以降、中国語の異体字である 「Chữ Nômチュノム」が作られ、ベトナム固有の単語を表現するためにベトナムで発明された文字が追加されました。 1620年には、ポルトガルのイエズス会通訳フランシスコ・デ・ピナが、ベトナム語を学ぶための補助として、ベトナム語の最初のラテン文字を作成。このラテン語ベースの文字は「chữ Quốc ngữチュグオックグー」と呼ばれ、その後、この文字は200年にわたりカトリック教徒の間で発展し、使用されています。 1910年、フランスの植民地政権は、ベトナムの公文書に「chữ Quốc ngữ」を強制し、また、ベトナム語をフランス語に置き換えようとしたことは成功できず。「ghi-đông」(フランス語でguidon、自転車のハンドルの意味)、「cát-sét」(フランス語でla cassette、カセットの意味)などの例があります。 その後、「Chữ Quốc ngữ」は小学校で積極的に教えられ、何十万もの初等教育の教科書がクオック語で出版され始めました。これが、ベトナムでクオック語が普及するきっかけとなったのです。 現在、現代ベトナム語では、29の主要文字と5音記号を含む「chữ Quốc ngữ」が使われています。また、多様な文字の組み合わせ、二重母音、三重母音もあります。この「Chữ Quốc ngữ」は、Ê Đêやモン語などの少数民族の言語とともに、ベトナム人口の約90%に話される言語。 ベトナム語の文字とアルファベットについて