スロベニア語って、スロベニアの外でも話されているの?答えは「イエス」。しかも、ヨーロッパから遠く離れた国にも話す人がいるんです!
今回は、スロベニア語が話されている国と、そこで暮らすスロベニア人コミュニティの面白い話をまとめました。テーマに関連した便利なスロベニア語の単語も紹介します。
スロベニア語が話されている国はどこ?

スロベニア語は、スロベニアの公用語。国民の大多数にとっての母語です。
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今すぐダウンロード!スロベニアの人口は約210万人。ところが、世界でスロベニア語を話す人は250万人以上いるんです!
公用語なのはスロベニアだけ。でも、世界のあちこちにスロベニア人のコミュニティがあります。主な理由は、過去の移民。代表的な国を見ていきましょう。
ヨーロッパの国
まずは、スロベニアのお隣の国から。
イタリア
イタリアにスロベニア人が暮らしている主な理由は、歴史の流れと国境の変化。何世代も前から住んでいたスロベニア語のコミュニティが、ある日突然イタリアの一部になったんです。
今ではイタリアに約8万人のスロベニア人が住んでいます。中心はスロベニア国境に近いトリエステ、ゴリツィア、ウーディネの周辺です。
この地域ではスロベニア語の学校や新聞、ラジオ放送まであり、地域の自治や支援も受けています。スロベニア語とアイデンティティを守る取り組みが続いているんです。
オーストリア
オーストリアでは、スロベニア人は古くから住む民族グループとされ、少数民族として公式に認められています。暮らしているのは約5万人。
スロベニア以外でスロベニア語が話されている国には、言語と文化の少数派を守る法律があります。
たとえばオーストリアでは、オーストリア国家条約でスロベニア系少数民族の権利が守られています。2言語の学校や、スロベニア語のメディアもその一つです。
ハンガリー
ハンガリーにも、公式に認められたスロベニア人コミュニティがあり、約5,000人が暮らしています。
スロベニアとハンガリーの間には協定があり、地元の施設や学校での2言語教育を通して、文化的なアイデンティティが守られています。
ヨーロッパ以外の国
次は、ヨーロッパから遠く離れた国々。どうしてそこにスロベニア語を話す人がいるのでしょう?
昔のスロベニア人は、よりよい暮らしを求めたり、政治的な混乱から逃れたりして海を渡りました。
もちろん、言葉と文化も一緒に。そうして生まれた活気あるコミュニティでは、今もスロベニア語が話されているんです!
アメリカ
スロベニア人が大勢アメリカに移住し始めたのは、19世紀後半のこと。当時はほとんどがスロベニア生まれでしたが、今ではスロベニア系アメリカ人の約90%がアメリカ生まれの子孫です。
現在、スロベニア人とその子孫は30万〜60万人ほど。オハイオ州やペンシルベニア州などに多く住んでいます。
アメリカの暮らしになじんだ人が多い一方で、コミュニティセンターや2言語の出版物、イベントなどを通して、スロベニアの文化は今も元気に受け継がれています。
クリーブランドなどの町には、子どもにも大人にもスロベニア語と文化を教える学校が。
スロベニア博物館・アーカイブや、クリーブランド州立大学のスロベニア研究センターも、アメリカでスロベニアの伝統を広める大切な役割を担っています。
南米
南米では、3万人以上のスロベニア系の人々がいくつかの国に暮らしています。
南米で最大のスロベニア人コミュニティがあるのはアルゼンチン。2つの世界大戦の時期にやって来た人たちが中心です。
今もその子孫が協会やスロベニア語の学校を通して、若い世代に言葉と文化を伝えています。
ブラジルにも約6,000人のスロベニア人が。主にサンパウロに住み、リオデジャネイロやベロオリゾンテにも小さなグループがあります。言葉や文化を教えたり、文化イベントを開いたりしているんです。
ほかにもチリ、ベネズエラ、ウルグアイ、コロンビアに、少数ながらスロベニア系の人々が暮らしています。
小さなコミュニティでも、南米のスロベニアの歴史には欠かせない存在。それぞれが海外のスロベニア文化を豊かにしています。
スロベニアで話されている言語は?
今度は逆に、スロベニアの中でどんな言語が話されているのかを見てみましょう。
まずは、もちろんスロベニア語。ただ、同じスロベニア語でも地域によってかなり違うんです。
スロベニアには「Vsaka vas ima svoj glas(フサカ・ヴァス・イマ・スヴォイ・グラス)」、つまり「村ごとに自分の声がある」ということわざがあります。
その理由は、スロベニア語には約50もの方言があるから。どれも個性的で、地域が違うとスロベニア人どうしでも話が通じにくいことがあるほど!
ハンガリー語とイタリア語は、それぞれの少数民族が暮らす地域で、スロベニア語と並ぶ公用語です。
ほかに、旧ユーゴスラビアの国から移り住んだ人やその子孫が話すクロアチア語やセルビア語も。
外国語としては英語とドイツ語が広く学ばれ、イタリア語、フランス語、スペイン語、ロシア語が続きます。多様化は進んでいても、暮らしのコミュニケーションの中心は今もスロベニア語です。
「言語」はスロベニア語で何という?

スロベニア語で「言語」はjezik(イェジク)。「スロベニア語」はslovenski jezik(スロヴェンスキ・イェジク)です。
覚えておきたいスロベニア語の単語
スロベニア語を話す国のリストに、あなたの国も加えてみませんか?
まずは、このテーマに関連したかんたんな単語から。Lingアプリでもスロベニア語が学べるので、めずらしい言語を始めるときの強い味方になりますよ!
| 日本語 | スロベニア語(読み方) |
|---|---|
| 民族共同体 | narodna skupnost(ナロドナ・スクプノスト) |
| 2言語の学校 | dvojezična šola(ドヴォイェジチナ・ショラ) |
| スロベニア系少数民族 | slovenska manjšina(スロヴェンスカ・マニシナ) |
| 民族コミュニティ | etnična skupnost(エトニチナ・スクプノスト) |
| 文化 | kultura(クルトゥラ) |
| 言語の権利 | jezikovna pravica(イェジコウナ・プラヴィツァ) |
| 言語の保護・継承 | ohranjanje jezika(オフラニャニェ・イェジカ) |
| 外国 | tuja država(トゥヤ・ドルジャヴァ) |
| (入ってきた)移民 | priseljenec(プリセリェネツ) |
| (出ていった)移民・移住者 | izseljenec(イズセリェネツ) |
| 統合・融合 | integracija(インテグラツィヤ) |
| アイデンティティ | identiteta(イデンティテタ) |
| 遺産・伝統 | dediščina(デディシチナ) |
「移民」は2つあるので注意。priseljenecは外から移り住んできた人、izseljenecは国の外へ出ていった人です。
よくある質問
話す人が少ないのに、スロベニア語を学ぶメリットは?
文化への理解が深まる、自分の世界が広がる、仕事のチャンスにつながる、スロベニアの人と仲よくなれる…など、メリットはたくさん。
世界で300万人もいない人たちが話す言葉を話せるなんて、ちょっと素敵ですよね。外国人がスロベニア語で話しかけると、スロベニアの人はとても喜んでくれます。
スロベニアでは英語が通じる人が多いので、話せなくても暮らせます。でも、本当に文化の一員になりたいなら、言葉は欠かせません!
現地でネイティブに囲まれて暮らすと、ぐんと覚えやすくなるのもポイント。スロベニアの文化が好きな人、スロベニアで暮らす人、旅行する人には、学ぶ価値がありますよ。
スロベニア語に似ている言語は?
セルビア語、クロアチア語、ボスニア語にかなり近い言語です。どれも南スラブ語群の仲間。
このどれかを知っていれば、スロベニア語の響きや仕組みに親しみを感じるはずです。
スロベニア語の学習は難しい?

正直、ちょっと手ごわい言語です。大きな壁の一つは、地域による違い。町ごとに話し方があるようなもので、速いくだけた会話は聞き慣れない音のかたまりに聞こえることも。
文法も複雑で、名詞には6つの格と3つの性があります。さらに、「2つのもの」だけを表す双数という古い形が残っているのも特徴。ヨーロッパのほとんどの言語にはないものです。
スロベニアの外では話す人が少ないので、教材を探すのも一苦労。でも、ほかのスラブ系の言語を知っていれば、似ている部分が多くて覚えるのが早くなりますよ。
小さな言語、大きな世界
スロベニア語は、スロベニアだけの言葉ではありませんでした。
お隣の国から遠い大陸まで、スロベニア人のコミュニティは世代を超えて言葉と文化を守り続けています。話す人がこれだけ少ない小さな国なのに、すごいと思いませんか?
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