文法は、どんな言語にとっても背骨のようなもの。単語をつなげて、意味の通る文を作るための決まりです。基本の文法を知っておけば、クロアチア語を話すのも理解するのもずっと楽になります。
さらに、単語が文の中でどう働くかがわかるので、新しい単語も覚えやすくなるんです。
この記事では、クロアチア語の文法の大事なポイントをシンプルに解説。わかりやすい例もたくさん紹介するので、さっそく始めましょう!
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文法はいくつかのカテゴリーに分かれていて、それぞれにルールと使い方があります。このガイドでは、カテゴリーごとに一歩ずつ見ていきましょう。
読み終わるころには基本がしっかりつかめて、日常会話でクロアチア語を使い始める準備ができているはずです。
名詞と性
最初のカテゴリーは、名詞と性です。
クロアチア語の名詞には、すべて「性」があるんです。日本語にも英語にも名詞の性はないので、ちょっと不思議に感じるかもしれません。
これは「文法上の性」と呼ばれるもので、実際の性別とは必ずしも一致しません。たとえば、テーブルに男も女もありませんが、クロアチア語では文法上の性が決まっています。
クロアチア語の名詞は、男性・女性・中性のどれかです。
名詞の性はどう見分ける?うれしいことに、語尾を見れば性がわかる簡単なルールがあります。
- 男性(muški rod:ムシュキ・ロド):男性名詞は子音で終わります。例:grad(グラド:街)、čovjek(チョヴィェク:人)、telefon(テレフォン:電話)、most(モスト:橋)
- 女性(ženski rod:ジェンスキ・ロド):女性名詞の多くは-aで終わります。例:rijeka(リイェカ:川)、učiteljica(ウチテリツァ:女性の先生)、knjiga(クニガ:本)、boca(ボツァ:ボトル)
- 中性(srednji rod:スレドニ・ロド):中性名詞は-oか-eで終わります。例:sunce(スンツェ:太陽)、mlijeko(ムリイェコ:牛乳)、jaje(ヤイェ:卵)、pismo(ピスモ:手紙)
どの言語にも例外はつきもの。例外は、文法にもう少し慣れてから覚えれば大丈夫です。
動詞の活用と時制
次は動詞。文の中の「動作を表す言葉」で、人が何をしているか、何が起きているかを表します。
日本語なら「走る」「食べる」「寝る」が動詞。クロアチア語の動詞も同じように、人の動作や出来事を表します。
クロアチア語の動詞の活用を見ていきましょう。動詞は主語(私、あなた、彼、彼女…)と時制で形が変わるんです。
現在形の活用
規則動詞は、現在形で決まったパターンに沿って変化します。動詞govoriti(ゴヴォリティ:話す)で見てみましょう。
| 日本語 | クロアチア語 | 読み方 | 音声 |
|---|---|---|---|
| 私は話す | govorim | ゴヴォリム | |
| 君は話す(単数・カジュアル) | govoriš | ゴヴォリシュ | |
| 彼/彼女/それは話す | govori | ゴヴォリ | |
| 私たちは話す | govorimo | ゴヴォリモ | |
| あなたたちは話す(複数・ていねい) | govorite | ゴヴォリテ | |
| 彼らは話す | govore | ゴヴォレ |
不規則動詞は決まったパターンに沿わないので、覚える必要があります。たとえばbiti(ビティ:〜である)は不規則動詞です。
| 日本語 | クロアチア語 | 読み方 | 音声 |
|---|---|---|---|
| 私は〜です | jesam | イェサム | |
| 君は〜だ(単数・カジュアル) | si | スィ | |
| 彼/彼女は〜です | je | イェ | |
| 私たちは〜です | smo | スモ | |
| あなたたちは〜です(複数・ていねい) | ste | ステ | |
| 彼らは〜です | su | ス |
bitiのような不規則動詞は予測できる形にならないので、ひとつずつ覚えましょう。
過去形の活用
過去形は、今より前に起きた動作や状態を表すときに使います。作り方は、biti(〜である)と、メインの動詞の過去の形を組み合わせるだけ。
過去の形は、主語の性によって変わります。規則動詞と不規則動詞の両方を見てみましょう。
規則動詞の過去形は、助動詞biti+メインの動詞の過去分詞。govoriti(話す)ならこうなります。
| 日本語 | クロアチア語 | 読み方 | 音声 |
|---|---|---|---|
| 私は話した(男性) | govorio sam | ゴヴォリオ・サム | |
| 私は話した(女性) | govorila sam | ゴヴォリラ・サム | |
| 君は話した(単数・カジュアル・男性) | govorio si | ゴヴォリオ・スィ | |
| 君は話した(単数・カジュアル・女性) | govorila si | ゴヴォリラ・スィ | |
| 彼は話した | govorio je | ゴヴォリオ・イェ | |
| 彼女は話した | govorila je | ゴヴォリラ・イェ | |
| 私たちは話した(男性・男女混合) | govorili smo | ゴヴォリリ・スモ | |
| 私たちは話した(女性) | govorile smo | ゴヴォリレ・スモ | |
| あなたたちは話した(複数・ていねい) | govorili ste | ゴヴォリリ・ステ | |
| あなたたちは話した(女性) | govorile ste | ゴヴォリレ・ステ | |
| 彼らは話した(男性・男女混合) | govorili su | ゴヴォリリ・ス | |
| 彼女たちは話した(女性) | govorile su | ゴヴォリレ・ス |
過去分詞は、主語の性と数に合わせて形が変わるのがポイント。
不規則動詞はここでも規則どおりにいかないので、覚える必要があります。たとえばbiti(〜である)はこちら。
| 日本語 | クロアチア語 | 読み方 | 音声 |
|---|---|---|---|
| 私は〜だった(男性) | bio sam | ビオ・サム | |
| 私は〜だった(女性) | bila sam | ビラ・サム | |
| 君は〜だった(単数・カジュアル・男性) | bio si | ビオ・スィ | |
| 君は〜だった(単数・カジュアル・女性) | bila si | ビラ・スィ | |
| 彼は〜だった | bio je | ビオ・イェ | |
| 彼女は〜だった | bila je | ビラ・イェ | |
| 私たちは〜だった(男性・男女混合) | bili smo | ビリ・スモ | |
| 私たちは〜だった(女性) | bile smo | ビレ・スモ | |
| あなたたちは〜だった(複数・ていねい) | bili ste | ビリ・ステ | |
| あなたたちは〜だった(女性) | bile ste | ビレ・ステ | |
| 彼らは〜だった(男性・男女混合) | bili su | ビリ・ス | |
| 彼女たちは〜だった(女性) | bile su | ビレ・ス |
不規則動詞の過去の形もいろいろなので、ひとつずつ覚えていきましょう。
未来形の活用
未来形は、これから起きる動作や状態を表すときに使います。作り方は、助動詞htjeti(フティェティ:〜したい)の短い形と、メインの動詞の不定詞(原形)の組み合わせ。
主語ごとに、ću(チュ:私)、ćeš(チェシュ:君)…と助動詞の形が変わります。これをメインの動詞と組み合わせるんです。「私は話すだろう」ならja ću govoriti(ヤ・チュ・ゴヴォリティ)。
| 日本語 | クロアチア語 | 読み方 | 音声 |
|---|---|---|---|
| 私は話すだろう | ja ću govoriti | ヤ・チュ・ゴヴォリティ | |
| 君は話すだろう(単数・カジュアル) | ti ćeš govoriti | ティ・チェシュ・ゴヴォリティ | |
| 彼/彼女は話すだろう | on/ona/ono će govoriti | オン/オナ/オノ・チェ・ゴヴォリティ | |
| 私たちは話すだろう | mi ćemo govoriti | ミ・チェモ・ゴヴォリティ | |
| あなたたちは話すだろう(複数・ていねい) | vi ćete govoriti | ヴィ・チェテ・ゴヴォリティ | |
| 彼らは話すだろう | oni/one/ona će govoriti | オニ/オネ/オナ・チェ・ゴヴォリティ |
つまり未来形は「ću・ćeš・će…+動詞の原形」で作れるんです。
biti(〜である)のような不規則動詞も、同じ助動詞を使います。biti自体の未来形はこちら。
| 日本語 | クロアチア語 | 読み方 | 音声 |
|---|---|---|---|
| 私は〜だろう | ja ću biti | ヤ・チュ・ビティ | |
| 君は〜だろう(単数・カジュアル) | ti ćeš biti | ティ・チェシュ・ビティ | |
| 彼/彼女は〜だろう | on/ona/ono će biti | オン/オナ/オノ・チェ・ビティ | |
| 私たちは〜だろう | mi ćemo biti | ミ・チェモ・ビティ | |
| あなたたちは〜だろう(複数・ていねい) | vi ćete biti | ヴィ・チェテ・ビティ | |
| 彼らは〜だろう | oni/one/ona će biti | オニ/オネ/オナ・チェ・ビティ |
どの形も、未来の助動詞(ću、ćeš…)と動詞bitiを組み合わせたものです。
形容詞と一致
形容詞(pridjevi:プリディェヴィ)は名詞を説明する言葉。名詞と「性・数・格」の3つを一致させる必要があります。
性
形容詞は、説明する名詞の性に合わせて形を変えます。名詞は男性・女性・中性のどれかなので、形容詞もそれに合わせるんです。
- 男性:lijep(リイェプ:美しい)
- 女性:lijepa(リイェパ:美しい)
- 中性:lijepo(リイェポ:美しい)
たとえば、こんな感じです。
- Lijep grad(リイェプ・グラド:美しい街):grad(街)は男性名詞なのでlijepを使います。
- Lijepa knjiga(リイェパ・クニガ:美しい本):knjiga(本)は女性名詞なのでlijepaを使います。
- Lijepo more(リイェポ・モレ:美しい海):more(海)は中性名詞なのでlijepoを使います。
数
形容詞は、名詞が単数か複数かによっても変わります。
- 単数
- 男性:lijep prozor(リイェプ・プロゾル:美しい窓)
- 女性:lijepa slika(リイェパ・スリカ:美しい絵)
- 中性:lijepo more(リイェポ・モレ:美しい海)
- 複数
- 男性:lijepi prozori(リイェピ・プロゾリ:美しい窓たち)
- 女性:lijepe slike(リイェペ・スリケ:美しい絵たち)
- 中性:lijepa mora(リイェパ・モラ:美しい海たち)
格
クロアチア語の「格」は、単語が文の中でどんな役割をしているかを示すしくみ。格によって名詞・形容詞・代名詞・数詞の形が変わり、「誰がするのか」「誰が受け取るのか」などを表します。
格は、文の中での単語の使われ方を示すラベルのようなもの。日本語の「が」「を」「に」のような助詞の役割を、単語の形の変化で表すイメージです。
英語にも、役割によって代名詞の形が変わる例があります。
- 主語:I、he、we
- 目的語:me、him、us
クロアチア語の格も似ていますが、代名詞だけでなく名詞や形容詞なども変化するんです。
クロアチア語の格は全部で7つ。それぞれに特別な役割があります。
- 主格:文の主語
- 属格:所有や関係を表す
- 与格:間接目的語(誰に・何に与えるか)
- 対格:直接目的語(何に動作が及ぶか)
- 呼格:直接呼びかけるときに使う(日常会話ではあまり使わない)
- 処格:前置詞と一緒に場所を表す
- 造格:手段や同伴を表す
簡単な例を見てみましょう。同じ単語prijatelj(プリヤテリュ:友達)が、格によって形を変えます。
主格(主語)
- 例:Ovo je moj prijatelj.(オヴォ・イェ・モイ・プリヤテリュ)
- 訳:これは私の友達です。
- 解説:prijateljが主語。文の中心になっている言葉です。
対格(目的語)
- 例:Poznaješ li mog prijatelja?(ポズナイェシュ・リ・モグ・プリヤテリャ)
- 訳:私の友達を知ってる?
- 解説:prijateljaが目的語。「知っている」対象です。
与格(間接目的語)
- 例:Poslao sam pismo prijatelju.(ポスラオ・サム・ピスモ・プリヤテリュ)
- 訳:友達に手紙を送りました。
- 解説:prijateljuが間接目的語。手紙を受け取る人です。
造格(〜と一緒に・〜で)
- 例:Idem u restoran s prijateljem.(イデム・ウ・レストラン・ス・プリヤテリェム)
- 訳:友達とレストランに行きます。
- 解説:prijateljemは、一緒にレストランへ行く相手です。
格の覚え方のコツも紹介します。まずは主格から。いちばんよく使う基本の形です。
与格と処格は語尾が共通する部分があるので、セットで覚えると楽。呼格は日常会話であまり使わないので、後回しで大丈夫です。
造格はわかりやすく、すぐに覚えられるはず。対格と属格は少し手ごわいですが、使う機会が多いので自然と身につきます。一歩ずつ進めましょう!
ちなみに、世界には60以上の格を持つ言語もあるとか。それに比べれば7つは楽勝です。
初心者がよくする間違い
初心者や学生は、同じような間違いをしがちなもの。早めに気づいて直すことが大切です。そうすれば自信もついてきます。
よくある間違いを早いうちに見つけて直せば、クロアチア語が上達して、使うのもぐっと楽になるはず。気をつけたい間違いと直し方はこちら。
クロアチア語では、主語か目的語かといった単語の役割を、格で示します。格を混同すると、文の意味がわかりにくくなることも。格の語尾を練習して、正しく使いましょう。
クロアチア語の動詞は、誰がいつ動作をするかで形が変わります。間違った形を使うと、意味が伝わりにくくなることも。時制ごとのパターンを覚えて、定期的に練習しましょう。
単語やフレーズの選び方を間違えるのも、文法のミスにつながります。場面に合った言葉を使い、語彙を増やしながら、文の中での使われ方を確認しましょう。
「文法」はクロアチア語で?

クロアチア語で「文法」はgramatika(グラマティカ)。
関連する言葉として、書き方のルール(正書法)を表すpravopis(プラヴォピス)もよく出てきます。
文法を学ぶときに役立つ単語

新しい言語を学ぶとき、まず大切なのは基本をしっかり押さえること。クロアチア語なら、文法用語をいくつか知っておくと、説明がわかりやすくなり細かい部分にも気づけます。
仕事に合った道具をそろえるようなもので、何をするにもずっと楽になるんです。
Lingアプリもこの勉強にぴったり。大事な文法用語をカバーした楽しいレッスンで、たっぷり練習できます。用語に慣れれば土台が固まり、クロアチア語の学習がよりスムーズに。
よく出てくる文法用語をまとめました。
| 日本語 | クロアチア語 | 読み方 | 音声 |
|---|---|---|---|
| 文法 | Gramatika | グラマティカ | |
| 正書法・綴り | Pravopis | プラヴォピス | |
| 統語論 | Sintaksa | スィンタクサ | |
| 形態論 | Morfologija | モルフォロギヤ | |
| 辞書 | Rječnik | リェチュニク | |
| 文 | Rečenica | レチェニツァ | |
| 単語 | Riječ | リイェチ | |
| 格 | Padež | パデシュ | |
| 動詞 | Glagol | グラゴル | |
| 名詞 | Imenica | イメニツァ | |
| 形容詞 | Pridjev | プリディェフ | |
| 副詞 | Prilog | プリログ | |
| 前置詞 | Prijedlog | プリイェドログ | |
| 活用 | Konjugacija | コニュガツィヤ | |
| 語形変化(名詞などの) | Deklinacija | デクリナツィヤ | |
| 性 | Rod | ロド | |
| 数(単数・複数) | Broj | ブロイ | |
| 時制 | Vrijeme | ヴリイェメ |
よくある質問
クロアチア語の語順は?
クロアチア語の基本の語順は「主語+動詞+目的語」。日本語の「主語+目的語+動詞」とは順番が違います。例:Ja čitam knjigu(ヤ・チタム・クニグ:私は本を読んでいます)
疑問文では、動詞が主語より前に来て、li(リ)のような疑問の小さな言葉を使います。例:Čitaš li knjigu?(チタシュ・リ・クニグ:本を読んでるの?)
クロアチア語の時制はいくつある?
クロアチア語の時制は7つ。そのうち現在形、完了形、第一未来形、第二未来形の4つが、今もよく使われています。残りのアオリスト、未完了過去、大過去の3つは、あまり使われません。
クロアチア語にいちばん近い言語は?
クロアチア語を学ぶと、セルビア語とボスニア語がいちばん近い親戚だとわかります。どれも南スラブ語群の言語です。
ユーゴスラビアの解体までは、セルボ・クロアチア語というひとつの言語のバリエーションとされていました。
語彙も文法もよく似ているので、1つ知っていればほかの言語もかなり身近に感じられるはず。クロアチア語に慣れていれば、セルビア語やボスニア語も覚えやすいんです!
基本はこれでばっちり!
クロアチア語の文法ガイド、お疲れさまでした!これで、いいスタートが切れたはず。この基本をもとに、スキルを伸ばしていきましょう。
練習を続けて、覚えたことを会話で使ってみてください。間違いを恐れなくて大丈夫。間違いも学びの一部です。
クロアチア語の学習ならLingアプリが最強

文法は、実際に使いながら覚えるのがいちばん。Lingアプリなら、文法のポイントをおさえたレッスンと、ネイティブ音声つきの会話練習で、覚えたことをすぐに試せます。
ゲーム感覚のレッスンで、文法も楽しく続けられるのがLingアプリのいいところ。
アプリ選びに迷ったら、クロアチア語の学習アプリを比べた記事もチェックしてみてください。
既に500万ダウンロード突破という高評価を受けているLingアプリの詳しい機能を説明した記事も参考にしてみてください。
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