微笑みの国の美女たちが、頭をちょこっと下げて両手を合わせ、「サワッディ―・カ」と言う、あのタイ語。簡単そうに思えてしまいますよね。
会話を耳でかじるだけで、なかなか正式にタイ語を学ぼうとしないタイに来たばかりの頃の私の母に起こった大爆笑の失敗談が、実は多々あります。そんな失敗談フレーズ集を参考にして、タイ語勉強や、旅行の合間に笑ってくれれば幸いです。
最後に覚えておきたい便利なタイ語会話フレーズもまとめました!
爆笑タイ語失敗談の背景
最初に、タイ語には声調というものがあって、発音、アクセントの違いで意味が変わると聞いた私は、タイ語を学ぼう!と思い、レッスンを始めました。
が、屋台のタイ人おばちゃんに英語で話しかけると、なんと背をシャキッとさせて、「Yes, Madam!」と、びっくりするように言われたので、「英語でいいじゃん!、使えるじゃん!」と、いとも簡単にタイ語を放り投げた背景があります。
タイ語は学んだほうがいい!
初めは、会話を聞いて、ああなるほど、真似をすればいいや、と思ってしまったタイ語。
当然、失敗しますよね。とにかく、正確な言葉に発音・フレーズと、使い方が大事なんだと、思ったそうです。会話が成り立たないことすら自覚していないのかもしれません(笑)
長年バンコクに居たのに、屋台のおばちゃんと値段の交渉ができるだけだった母に比べ、タイに来たばかりなのに、堂々とビジネスタイ語を駆使できる青年淑女が増えていました。
タイ語は、発音からしっかり身に付けることができるタイ文字から勉強しないと!と、痛感したそうです。
タイ語の日常会話フレーズ100選をまとめた記事もあるので、是非読んでみてください。
笑える失敗談(タイでのトイレ編)
まずは成功談
子連れ母がバンコクを動き回る時、まず頭に浮かぶのは「トイレ」所在地。
当然、「ホン・ナム(トイレ)」は頭に叩き込んであったそうです。
母が最初に「ホン・ナム」を使ったのは、パタヤのシーフードレストラン。フレッシュに水槽で泳ぎまわっているおさかなさんたちや、海老貝その他いっぱいのシーフードが元気に生きている様子を見ているうちに、「ママ、おしっこー!」と私(5歳)が言ったそうです。
この頃、まだ幼稚園時代だった私と妹、弟たちと父とのコミュニケーションは、中国語か英語で会話だったので(父は中国人)、まずは母国語の日本語で育てていた母に助けを求めていたそうです。ちなみに、この頃の父に対して、私たちは、「Yes」「No」「I don’t know.」としか答えなかったそうで、母曰く基本的に、人間は、使える言葉しか使わないそうです。
とにかく、母は「ホン・ナム・ユー・ティー・ナイカ?(トイレはどこですか?)」と唱えて回り、これは大成功だったそうです。パタヤのレストランでは、日本人に慣れていたのでしょうが、このフレーズは私の頭に成功例として、そのままインプットされることとなりました。
失敗談
ある日、母は友人と子供の私たちと一緒に、なぜかバンコクのアパート巡りをしていたそうで、バンコクのアパートは「ピー(幽霊)」が多いので、(特にソイ39あたり)色々と物色していたのだろうと思います。
ちなみに、その友人は霊感が物凄く感じてしまうので、アパートを決める時は必ず連れていき、重宝していたそうです。
とにかく、あるソイを歩いていて、あるアパートの前まで歩いていたそうです。
「ここいいじゃんね、聞いてみるわ」、と、母は早速その門のあたりであくびをしながら陣取っている「ヤーム(警備員)」に、自前の大声で聞きました。
「ドゥー・ホン・ナム・ダイマイカ?」
一瞬、その日焼けしたヤームさんは何を言われているのかわからない、と、いつも私が受けている、首かしげ&顔しかめをしたので、もう一度大音響で、「ドゥー・ホン・ナム・ダイマイカ?」と、やらかしました。
その途端、母の友人と私たちが、全員腹をかかえたり体をよじったりしながら、涙を流して大笑いし始めました。なんとなく事の次第を掴めたのか、つられたのかはわかりませんが、例のヤームさんも大口を開けて笑っていたそうです。
「ドゥー」は「見る」、「ダイマイカ?」はできるかどうか聞くときに使うわけで、母は、要するに、「部屋を見せてもらえますか?」と聞きたかったのに、あろうことか、成功例として脳にインプットされていた「ホン・ナム(トイレ)」の単語を使ってしまったわけです!
この場合、「ホン(部屋)」だけでよく、「ナム(水)」は要らなかったー!のでした。
笑える失敗談(子供の遊び場編)
次に、タイ語の声調の例としてよく使われる単語「マー」のお話です。
タイ語は声調によって、「マー」は、「馬」「犬」「来る」という意味になるのですが、日本語の橋と箸のように違うわけですね。母は当初、「来る」という意味しか理解しておらず…
これも私と妹がまだ幼稚園の頃、乳飲み子の弟を母が抱えて近くのデパートにある子供の遊び場に行ったそうです。タイでは子供の誘拐が頻繁に起こるとニュースでやっていたので、メイドを連れて行き、母がデパートで用事を済ませている間、私たちはメイドと一緒に遊び場でお留守番。
母はメイドに「私はすぐ帰って来るから待っててね」という意味で、「ママ、マー」と言ったそうなのですが、ん?なんだ!と思い、ついでっかい声で、「ママ、マー・ナ!」(いらいらして大きな声で)と繰り返したら、そのメイドも周りにいたデパートの人たちも「ぷっ」と吹いたんです。
あ、なんかまた変なこと言ったんだと思ったそうで、あとで調べてみたら、「マー」には、声調によって「馬」「犬」の意味があるとわかり…あの時母は、「ママは馬!」または「ママは犬!」とメイドに言っていたんです。しかも大声で、恥ずかしいですよね。
【音声付き】覚えておきたいタイ語会話フレーズ集
もちろん、ここまで読んでくださったなら、上記のフレーズは解説不要で使えると思います。
部屋を見せてください:「コー・ドゥー・ホン・ダイマイ?」
- 「コー」は「~したい」、「ドゥー」は「見る」、「ホン」は「部屋」「ダイマイ?」は「できる?」
- 「コー ~ダイマイ?」で、「~できますか?」
- 「ダイ・カ」で、できます、「マイ・ダイカ」で、できません。
犬・馬・来る:「マー」声調語
- 「犬」は、低い音から高い音に発音
- 「馬」は、高い音からさらに高く発音
- 「来る」は、平音で平らにそのまま発音
- (例文:「犬と馬がママー(タイの人気麺)を食べに来た」は、「マー・ガップマー・マー・キン・ママー」
とにかく覚えるべきその他のフレーズ
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