魅惑のスカイラインと夜景、世界各国の最高の料理、そして豊かな文化遺産を持つ国際都市、香港。この大都市の多様性にはその言語も含まれ、広東語と英語、「プートンファ」と呼ばれる普通話(香港の中国語・北京語)、そして様々な中国語の方言まで、正に香港は言語のるつぼです。
その広東語と普通話の違いも含めた香港の言語事情と、さらに広東語の効率的かつ効果的な勉強方法を提案したいと思います。
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香港の中国語と複雑な言語事情
香港は、怒涛の歴史事情などを背景に、話し言葉、書き言葉が同じではありません。そして、香港の公用語は広東語と英語ですが、広東語は話し言葉なので、一般に広東語を使って文章を書くことはありません。そして、学校では、書き言葉としての「標準中国語」または、「普通話(プートンファ)」と、公用語としての英語を勉強します。
英語も普通語も通じるという香港の言語背景には、以前イギリスの支配下にあり、そして中国に返還された後、書き言葉として普通語と英語を勉強してきたという複雑な事情があります。
日本人は、日本語という、話し言葉と書き言葉が同じ言語システムを使い、公用語は日本語のみです。そう考えると、香港の人たちが日々過ごしている言語生活の複雑さが想像できるでしょう。脱帽ですね!
香港の公用語
香港の現在の公用語は、広東語と英語ですが、以前は、イギリスの植民地として120年以上にわたって英語が唯一の公用語でした。香港の人たちは、日常的には広東語を使いながら、学校や公的機関では英語を使わなければならなかったのです。
しかし、1997年に香港が中国に返還されると、中国は、香港の「一国二制度」というスタンスから英語の重要性を認め、広東語だけではなく、英語も引き続き公用語として使われることになりました。
余談ですが、こうした複雑な言語環境から、香港では教育に対する意識が高く、英語も問題ないので、香港からはアメリカやイギリスの有名大学に進む学生を搬出しています。体験談ですが、彼らの教育に対する情報量は半端ではありません。
広東語と普通話(標準中国語)の違い
広東語も普通話も、「中文」のバリエーションの一つです。普通話は北京語を基に標準化された言語で、中国全土で共通語として使用されています。
どちらも中文のバリエーションとは言っても、フランス語とスペイン語の違いよりも両者の違いは大きく、発音も語彙も全く違う別の言語と言った方が早いほどです。
さらに香港では、話し言葉と書き言葉が大きく乖離していて、日常会話には広東語、文書には普通話と、二つの全く異なる言語を使い分けた生活を送っています。
文字として漢字を使用するのは、広東語も普通語も同じですが、使用する漢字の意味と文法に違いがあります。広東語では主に繁体字が使われ、中国大陸では主に簡体字が使われます。(ちなみに、台湾では繁体字が使われますが、普通話が台湾での標準語です。)
香港での議論と論争
香港で言語の多様性が公式に認められているにもかかわらず、言語政策や漢字の使用をめぐって継続的な議論や論争が存在しています。
中国本土で使用されている簡体字の使用は、香港の文化遺産とアイデンティティを損なうという意見もあり、広東語の将来を考えさせられます。
香港の言語使用状況
香港では上記のように、主に3言語が使われていますが、実際にどう使い分けているのでしょうか。
ビジネスシーン
香港のビジネスシーンでは、広東語、普通話、英語の3つの言語が同じように重要な役割を果たします。広東語は地元の日常業務で、普通話は中国本土との取引で、英語は国際的なビジネスで最も使われます。
香港でのビジネスは基本英語で通じるのですが、広東語で関係を深めることも重要です。
日常会話と観光・旅行者向けには広東語
香港では、広東語が日常生活や旅行者にとって重要なコミュニケーション手段です。
地元の人々は広東語を日常会話で使い、旅行者も基本的な広東語のフレーズを覚えることで、より充実した旅行体験ができるでしょう。標識や案内なども英語が通じる場所も多いですが、広東語を使うことで地元の人々との親密な触れ合いができます。
広東語 (96%の人が使用)
広東語は香港のアイデンティティと文化遺産に欠かせないものです。広東語は日常的なコミュニケーションに使われる言語で、映画やテレビ番組、広東語音楽でもよく使われています。
香港だけでなく、マカオ、中国本土の広東省でも主に話されています。
英語 (46%の人が使用)
香港における英語の歴史は長く複雑で、かつてイギリスの植民地だった香港では、英語が行政、教育、ビジネスの主要言語で、また、香港がグローバル経済に参加するために必要なコミュニケーション手段でもありました。
香港では今でも、特にビジネスや教育の場では英語が広く使われていて、多くの香港人は英語と広東語のバイリンガルであり、中には北京語を加えたトリリンガルの人も多くいます。
普通話・中国語 (48%の人が使用)
プートンファとも呼ばれる普通話は、北京語を基にした中国語の標準語であり、中華人民共和国の公用語のひとつです。また、世界で最も広く話されている言語のひとつで、その話者数は10億人を超えます。
香港では、中国本土からの観光客や移民の増加により、普通話の重要性がますます高まっていて、また、中国の公用語であるため、官公庁やビジネス会議などの公式の場でもよく使われます。
南アジアの言語(2.5%の人が使用)
香港には、特にインドやパキスタンをはじめとする南アジア系の人口が多いので、ヒンディー語、ウルドゥー語、パンジャブ語などの言語が一部の都市部で一般的に話されています。
その他の中国語方言 (3.3%の人が使用)
香港の言語の多様性は、上記の言語にとどまらず、実際、客家語(3.1%)、潮州語(0.2%)、福建語(0.3%)なども話されています。
広東語の効率的な勉強方法
香港の地域共通口語としての広東語を習得したい場合は、その独自の特徴から効率的な勉強方法を考えるべきです。
初心者向けの学習
まず、日本人が勉強する上で、広東語の最難関は発音です。発音をまず最初に学ぶと、後のステップが楽になります。
注意点としては、日本人には慣れない声調があり、母音と子音の発音も日本語にはないものがあることです。広東語の子音は、普通話の特徴的なそり舌音「zh, ch, sh, r」がなく、ここは簡単ですが、「n」 と「ng」 の区別がはっきりしていて、語尾に頻繁に現れる、などを注意すればなんとかなります。
初心者学習の重要点は、まず耳からのインプットを多くし、口からは音読などの方法でアウトプットもすることで、より広東語の音に慣れる、ということです。そして会話ベースのツールで単語やフレーズを覚え、基礎力を養いましょう。
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Lingアプリの詳しい機能については、別の記事にまとめてあります。
覚えておきたい広東語フレーズ
広東語の発音に触れるために、以下、簡単な単語を一覧にします。普通話との発音の違いがわかります。
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