ベトナム語の発音をなんとか正しく習得したいと願うあなたに、最も効率的で効果的な方法があります。
ベトナム語で会話しようとしても、なかなかネイティブスピーカーに理解されなかった経験は誰にでもあります。単語は知っていても相手に通じないのは、やはり発音です。英語もそうですが、日本人にはなかなか難しい課題ですね。が、コツさえ掴めたら大丈夫!
今回は、ベトナム語の発音で最も重要な5つのポイントをご紹介します。
ベトナム語のアルファベットの正しい発音
ベトナム語の単語は、単語単位でまとめて発音するため、母音と子音個体での(アルファベットの)発音は覚えなくていいように思いますが、ベトナム語も母音と子音で構成されているので、この母音と子音の個体の発音は、実は単語を正しく読むためにも、また、スペルのつづり方を伝える際にも重要です。
ベトナム語のアルファベットには、17の子音と12の母音があります。日本語の母音は「あいうえお」の5つですが、ベトナム語の母音は、「あ」が3つ、「い」が2つ、「う」が2つ、「え」が2つ、「お」が3つ、の計12種類です。
現代のベトナム語ではローマ字が使われていますが、ネイティブの発音は英語とは異なります。例えば、子音「k」はベトナム語では「/g/」と発音しますが、英語では「/k/」と発音します。フランス統治下にあったので、フランス語の影響があります。
二重母音
ベトナム語には、上記の母音の組み合わせで構成される二重母音があります。この二重母音を習得するには、通常の母音の理解が重要ですが、ここでは、英語の二重母音の単語を例にとって練習してみましょう。
ベトナム語の二重母音は、日本語の母音を2つ並べるという感じではなく、あくまでも2つあるけれど一つのセットの音として発音するのがコツです。その際、最初の母音がメインの音で、次の母音は「それらしく聞こえるな」くらいの音にします。
例:二重母音「ai」の発音は「アィ」
以下、ベトナム語の二重母音発音リストと、それぞれの英語での発音、音声のコツをあげてみました。
ベトナム語の母音の組み合わせは、実は51通りもあるので、すべての母音の話し方を覚えるのは大変ですが、こういった英語の音声をコツにしてみたら理解しやすいでしょう。
アルファベットや母音の発音などは、発音練習のためのスピーキングゲームがあるLingアプリで練習すると、そんな難しい音も耳が慣れていくようになるので、おすすめです!
ベトナム語の6つの声調
ベトナム語は、タイ語、中国語と同様、声調言語です。
タイ語は5つ、中国語は4つの声調がありますが、ベトナム語はなんと6つも声調の変化があります。単語の中での発音の高低が違うと、その単語の意味が全く変わってしまい、コミュニケーションがとれなくなります。ここは、しっかりと理解していきましょう。
- 平らな声調(Mid level):やや高めの音で、平らに伸ばす
- シャープな高い声調(High rising):やや低い音の位置から、1の声調よりも高いところまで上げる
- 下がる声調(Low falling):やや低い位置から、さらに低くするか、低いまま息を吐くような感じ
- 下げ上げ声調(Low rising):やや高い位置から急に下げるが、最後に再び上げる場合もある
- 上げる声調(High broken):やや高い位置から、途中で声門を閉じ、再び声門を開いて高く上げる
- 重い声調(Heavy):やや低い位置から下げ、声門を閉じて息を吐く感じ
ベトナム語の方言の違い
ベトナム語には主に5つの方言があります。それぞれの方言では、子音、母音、声調の発音が多少異なります。例えば、北部ベトナム訛りでは、「d, gi, r」 を /dz/ と発音したり、「s, z」 を /s/ と発音したりします。一方、中部ベトナムの人々は子音をはっきりと区別します。
ネイティブのように話すコツ
せっかく勉強したのに、いざネイティブと話してみると通じないことはあります。でも、大丈夫!
もちろん単語の発音は大事ですが、それ以外にもベトナム語では大事なポイントがあるんです。旅行でベトナムへ行く前に、以下のコツを知っておくといいでしょう。
イントネーション
ベトナム語にもイントネーションがあります。しかし、ベトナム語のイントネーションは、英語のそれとは多少異なります。例えば、英語では、イエス・ノーの質問の最後に声の高さを上げますが、ベトナム語では声の高さは変わりません。
次の例を見てみましょう!
自然なスピード
日常会話では、ベトナム人は本当に早口です。まるでさざ波のように聞こえると思うかもしれませんが、これが彼らにとっては自然なスピードです。
でも大丈夫!旅行でいるとわかれば、ゆっくりと話してくれるでしょう。しかし、日常会話でのスピードには慣れていけるように、学習時には意識して練習していきましょう。
最終子音を止める
英語では通常、終止子音ははっきりと発音されます。例えば、「speaks」という単語は /spi:ksスピークス/としっかり発音することで、3人称を表現します。
が、ベトナム語では通常、終止子音は無声または停止します。例えば、「cát」は/gat/と発音され、/t/の音が止まり、無声のようになります。息を止める感じですね。
よくある発音の間違い
間違った声調
前述したように、ベトナム語では声調が重要です。声調が違えば、単語の意味も違ってきます。日本人には難しいですが、意識してゆっくり、はっきりと高低をつけてみるのもいいでしょう。
以下は、子音と母音が同じで、声調が異なる3種類の果物の例です。
- Dưa (平音): スイカ
- D_1a (低い下降音): ココナッツ
- Dứa (高い上昇音): パイナップル
ベトナム語の子音を英語の子音と比較
ベトナム語の子音の発音は、英語の子音の発音と比べてみるとわかりやすいかもしれません。
英語の子音の発音ではなく、例えば、「c」は、英語の「ク」ではなく、「グ」に近くなります。以下、参考にしてください。
ベトナム語子音 | 英語の発音 | ベトナム語の発音 |
---|---|---|
C | /k/ 「cat」 | /g/ 「get」 |
D | /d/ 「dog」 | /z/ 「zoo」 |
H | 無声になる場合がある | /h/ 「hat」 |
P | /p/ 「pen」 | /bp/ べに近い |
Q | /kw/ 「queue」 | /gw/ グに近い |
S | /s/ 「set」 | /sh/ 「sugar」 |
T | /t/ 「tea」 | /dt/ デに近い |
ベトナム語の発音を習得する最短の方法!
ベトナム語の発音を効果的に習得するためには、いくつかの方法があります。以下、是非参考にしてください。
音声付きの教材を使用(Lingアプリがおすすめ)
ベトナム語の教材や学習アプリを使用しての、音声付きの練習を行うことが重要です。ネイティブスピーカーの発音を聞きながら、発音を耳に慣らしながら、正確な発音を身につけることができます。
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基本的な音素を重点的に学ぶ
ベトナム語の発音は他の言語とは異なる特徴があります。特に、舌の位置や口の形を調整することが重要です。基本的な音素を重点的に学び、正確に発音することを心がけましょう。
反復練習を行う
発音を習得するためには、反復練習が重要です。同じ音を何度も繰り返し聞き、自分で発音することで、徐々に正確な発音を身につけることができます。
ネイティブスピーカーと実際に会話
ベトナム語のネイティブスピーカーと会話練習を行うことで、リアルな会話の流れや発音のニュアンスを学ぶことができます。近くのベトナムレストランに行ったり、できたらネイティブスピーカーと練習してみましょう。
録音して自己評価を行う
自分の発音を録音し、後で再生して聞くと、以外な点を発見できたりします。間違いや改善すべき点を特定し、継続的に発音を改善していきましょう。
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