アジア料理といえば、何と言っても屋台の麺料理が美味しいですが、有名なベトナムのフォーと並んで有名なのがタイの麺料理です。
そもそも麺は、中国の漢王朝支配下の紀元25から220年に麺の記録があるという長い歴史があり、アジアでは欠かすことのできないメニューの一つです。中国から伝わった麺は、タイでも独自の麺料理として広まり、パッタイ、クイッティアオ、カオソーイなど様々な有名屋台料理があります。
この記事ではそんなおすすめの本場タイの麺類について、その起源から種類、音声ガイド付きの単語やフレーズなどをご紹介します。
目次
タイの麺の種類

タイでは、他の多くのアジア文化と同様、米(ข้าวカオ)が主食なため、小麦麺と同様に米麺(ก๋วยเตี๋ยวクイッティアオ)も主食としてよく使われます。普通本場タイでは、クイッティアオと言えば、スープ米麺を指します。生の米麺は米を発酵させて作られ、通常スープやスパイシーなカレー、サラダと一緒に出されます。その他の米麺は中国料理から取り入れられたもので、以下の種類があります:
- เส้นใหญ่(センヤイ) – 太くて幅の広い平たい米麺
- เส้นเล็ก (センレック) - 細くて平たい米麺
- เส้นหมี่ (センミー) – 春雨ライスヌードル
- เส้นหมี่เหลือง (センミー・ルアン) – 卵麺(黄色の別名バーミー)
- เส้นหมี่(ウンセン)ー 緑豆の粉から作られた透明な細い麺
เส้น(セン)とは、タイ語で「麺」という意味になります。バーミーは日本のラーメンのような感じで、ウンセンは日本の春雨と一緒ですね。
タイの米麺クイッティヤオの作り方
1. 熟成の段階
まず最初に、生の米を数ヶ月間保存して熟成させ、米が自然に物理化学的な変化を起こすようにします。
2. 発酵段階
米を熟成させた後、数日間水につけておくと、水に含まれる乳酸菌や酵母の働きで発酵が進みます。
3. 湿式精米段階
発酵が終わった米は、定期的に水を加えながら製粉機で転がし、湿式製粉されます。
4. 前ゼラチン化段階
米にはグルテンが含まれていないため、結合しにくい構造になっているので、前ゼラチン化という工程を経て、粘りのある生地に仕上げます。
米粉に熱湯または蒸気を加え、米に含まれる天然のでんぷんを伸長させることで、生地をつなぎ合わせることができるのです。この段階で、タピオカ、ジャガイモ、コーンスターチを加えることで、麺にモチモチした食感と光沢を与えることができます。
5. 成形段階
生地ができあがったら、麺の形に成形します。平らなライスヌードルを作りたい場合は、生地をシート状にプレスし、細長く切ります。一般的な麺を作りたい場合は、生地を熱湯の中に入れて数分間茹で、茹で上がった米麺を冷水で満たしたボウルの中ですぐに冷ます必要があります。この加熱と冷却の部分が重要な工程とされています。
6. 乾燥段階
タイヌードルは、表面をなめらかにし、きれいにするために最後の洗浄が必要です。乾燥が終わったら、瓶に入れるか、クラフト紙やビニール袋に包んで保存します。調理する前に、まだ水戻しする必要があることをお忘れなく。
タイで人気の麺料理5選
タイの麺の作り方を学んだところで、麺を使った人気のタイ料理を見てみましょう。タイ人が大好きな5種類の麺料理があります。これらの伝統的なタイ料理はお好みで好きなようにアレンジできます。
パッタイ (ผัดไทย)
パッタイは米麺を炒めた料理で、タイでは絶対においしい有名屋台料理です。通常、タイ米麺、エビ、ピーナッツ、スクランブルエッグ、もやし、その他の野菜で作られます。具材を炒めた後、特製のタレに絡めるのですが、これがこの料理の特徴である塩味とほのかな甘みを与えています。
主な材料: タイ米麺、卵、豆腐、タマリンド・ジュース、パームシュガー、醤油、調理したエビ、乾燥エビ豆、ニンニク、赤唐辛子、ライム、ピーナッツ。
豆知識:パッタイは、2011年にCNN Goが発表した「世界で最もおいしい食べ物50」の第5位に選ばれました。
パッキーマオ (ผัดขี้เมา)
パッ・キーマオは、別名Drunken noodle(酔っぱい麺)としても知られています。「パッ」はタイ語で「炒める」という意味なので、その名の通りの炒め料理。タイのレストランや屋台ではどこでも食べられる料理です。
主な材料: 幅広の米麺、醤油、ナンプラー、ニンニク、ネギ、肉、魚介類、もやし、赤ピーマン、お好きな野菜、唐辛子または赤唐辛子フレーク、ホーリーバジル。
おもしろエピソード:この料理には、地元の言い伝えがあって、それが別名の由来。
あるところに夫婦がいました。その奥さんが、旦那さんの飲み過ぎと、その後のひどい態度に腹を立てていました。そこで奥さん、旦那さんの大好物の麺を作る時に、日頃の酔っぱらいを懲らしめようと、これでもかというくらいたっぷりと、唐辛子とスパイスをそのスープに加えたのです。その後、旦那さんが態度を改めたのか不明ですが、奥さんのスープ麺はすっかり有名になったのでした。
カオソイ (ข้าวซอย)
カオソーイは、タイ北部の、ココナッツミルクがたっぷりと入りクリーミーなタイカレーラーメン。もともとラオスから伝わったものがタイ風にアレンジされました。レシピはシンプルで、細長な「ゆで麺」と「揚げ麺」にココナッツミルク入りのカレースープをかけます。
トッピングとして、お肉、からし菜の塩漬け、ライム、赤玉ねぎ、唐辛子、酢漬けキャベツなどがあります。
主な材料: 米麺、卵、ココナッツミルク、カレースープの素、肉。
ミークロップ (หมี่กรอบ)
ミー・クロープは、英語でThai crispy rice noodleで、パリパリしたタイ風揚げ麺です。レシピとしては、バミー(細い米麺)を油で揚げて、甘辛いソースで味つけをし、レモンやライムジュースなどの酸味でバランスを取ることもできます。屋台ではなかなか見つけられない場合は、中華レストランで看板にしているところもあります。
主な材料: 米麺、甘辛ソース、ライム、ニラもやし、パクチー、唐辛子
パッシーイウ (ผัดซีอิ๊ว)
パッ・シー・ユーも炒め麺料理で、その名の通り「シー・ユー醤油」で炒めます。庶民的なレストランだけでなく、屋台でももちろん人気で、多くのタイ人に愛されています。パッタイは甘辛い炒め麺ですが、パッシーユーは、太麺を濃い黒醤油で味付けされ、ちょっと目には焦げているかのように見えるのが特徴です。レシピは簡単、黒醤油で炒めるだけです。
主な材料: センヤイ(太麺)、黒醤油、ニンニク、ブロッコリー、卵、ネギ、肉(一般的には豚肉、牛肉、魚介類)、豆腐。
注文時に使えるタイ語のフレーズ集
さあ、それでは本場タイで麺類を試しましょう。種類の多いタイの麺料理は、有名店から屋台まで店自慢のメニューがあります。
パッタイは基本的にどのタイレストランでもありますが、カオソーイやクイッティアオは美味しい屋台や専門店が多いので、チェックして出かけましょう。
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