辛い時や悲しい時などに見た映画は、なぜか年を経ても思い出したり、心に響く言葉やシーンが忘れられなかったりします。そんな映画は心の財産ですね。
タイの映画やドラマにも、日本人がまだまだ知らない名作が沢山あります。そんなタイのおすすめ映画を見ることで、タイ人の日常の姿や、彼らが日常的に使うタイ語に触れることができるでしょう。
また、日本語字幕を付けて見ることもできますが、一度内容を把握してから日本語字幕なしで見ると、アクティブ・リスニングによって、タイ語の吸収力+理解力がグッとアップしますよ。
この記事では、おすすめ絶対に見てほしいタイの映画をご紹介します!
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めちゃ面白いタイの映画:まとめ
以下、おすすめ人気映画の紹介では、俳優などの細かな情報は省きますが、日本で見ることができるので、興味のある映画をどんどん視聴して、タイ語の練習に活用してみてください。
2024年の最新映画はあまり対象にしていませんが、以下、それぞれが独特な名作映画なので楽しんでいただけると思います。YouTubeで無料で予告を見てから、NetflixやU-Nextなどでチェックしてください。
The Teacher’s Diary (คิดถึงวิทยา)「すれ違いのダイアリーズ」
ジャンル:ロマンス、ドラマ
2014年公開(Netflixで配信中)
この名作は、タイの片田舎で、教師同士のロマンスが展開するというストーリー。刺青(タトゥー)のせいで教職から追放された教師が、失職で生活が苦しくなり、日々の葛藤を綴った日記を残します。仕事を続けるためにタトゥーを消すように言われるのですが、彼女は拒否します。
1年後、仕事にあぶれた男性教師が彼女の後任となり、そこで彼女の手帳を見つけ、興味をそそられ、彼女を励ますメモを書きます。彼の契約終了後、彼女は教職に戻ってきて彼のコメントを読み、その言葉を通じて関係が芽生えることになります。
「The Teacher’s Diary」は、ニティワット・タラソーン監督による人気作品で、第87回アカデミー賞外国語映画賞に選出されました。
Thai Cave Rescue「ザ・ケイブ」
ジャンル:ドラマ、サバイバル、ヒューマンドラマ
2022年公開(Netflixで配信中)
舞台はタイ北部。2018年に、チェンライ県にあるタムルアン洞窟に、12人の少年(11歳から16歳)と25歳のコーチが入り閉じ込められた際の国際救助隊による苦難の救出劇を、タイとアメリカの共同制作で2022年にシリーズ化したものです。この事件は世界中の注目を集めました。
水位の上昇や酸素濃度の低下といった厳しい状況を乗り越え、少年たちを安全に救出するための計画が練られましたが、救助は困難であり、多くの技術的な課題がありました。この救出劇には、タイ軍、米軍、英国、オーストラリア、日本など、複数の国の専門家が参加したことで世界的ニュースになったので、日本でも大々的に取り上げられました。
Ong Bak: Muay Thai Warrior (องค์บาก)「マッハ」
ジャンル:アクション・スリラー
2003年公開(Netflixで配信中)
ムエタイの戦士が、盗まれた村の仏像の頭を取り戻すためにバンコクで戦うアクション映画で、バンコクのアンダーグラウンドな世界や、ムエタイの激しいアクションシーンが見どころです。
「マッハ」は、別名「八肢の術」とも呼ばれ、ムエタイのファイトがどのようなものかを描いた初めての映画で、何十年もの間、ムエタイが誤って表現されることになった、ジャン-クロード・ヴァン・ダム主演の映画「ザ・クエスト」を払拭するものです。
海外、特にアメリカでは大成功を収め、「オンバック: ムエタイの戦士」と改題されました。主演のトニー・ジャーは一躍有名になり、2本の続編に主演しましたが、残念ながら1作目ほどの成功は収められませんでした。ムエタイ好きにはおすすめです。
Pee Mak「愛しのゴースト」
ジャンル:ホラーコメディー
2013年公開(Netflixで配信中)
タイの伝説的な幽霊話「メー・ナーク・プラカノン」を基にしていますが、コメディ要素を加えて現代的なアプローチで描かれています。マークとナークの愛の物語を軸に、マークの友人たちがナークの正体を探ろうとするコメディタッチのストーリーが展開され、ナークが本当に幽霊であるかどうかを巡るミステリーと、コメディ要素が組み合わさった映画です。
タイ人が好きな伝統的なホラー要素に加えて、現代的なコメディが融合されていて、笑えます。タイ文化に触れることができる点は、おすすめです。
Shutter (ชัตเตอร์ กดติดวิญญาณ)「心霊写真」
ジャンル:ホラー、スリラー
2004公開(Netflixで配信中)
バンコクを舞台にした「心霊写真」は、有名なタイのホラー映画で、一人で見たくないほど怖いので気をつけてください。世界的にも観客を怖がらせ、2005年には、バンコク国際映画祭でも最優秀作品賞にノミネートされ、また、いくつかの小さな国際映画祭で賞を獲得しました。
この映画は、悲劇的なひき逃げ事件を起こしたタイ人カップルを描いていて、撮られた写真に何かが写っている心霊写真だった、ということから展開します。これは、実際にあった話から映画化されたということです。
Chocolate (ช็อคโกแลต)「チョコレート・ファイター」
ジャンル:アクション、ドラマ
2008公開
「Chocolate」は、「マッハ」を監督したPrachya Pinkaewの続投作品です。この映画は、ムエタイを学ぶ女性の旅を描いたもので、主人公の女性は、映画「マッハ」を繰り返し見て、自分の身を守るためにムエタイを学ぶことを決意します。
主演女優ジージャー・ヤーニンのファイトが凄まじいこの映画は、DVD movie「チョコレート・ファイター この蹴りに世界がひれ伏す」として出ています。
Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives (ลุงบุญมีระลึกชาติ)
ジャンル:コメディー、ドラマ
2010年公開(Netflixで配信中)
邦題「ブンミおじさんの森」は、タイで最も知られた名作のひとつです。
2010年から2011年にかけてアカデミー賞外国語映画賞を受賞したことで、その名を耳にした人も多いでしょう。また、それだけでなく、2010年にはカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、同年の第5回アジア映画賞でも最優秀作品賞を受賞しています。
この映画は、ブンミという名の修道院長が、瞑想の修行によってすべての過去世がよみがえったという実話に基づいています。思う存分、タイ文化を楽しめるおすすめの映画です。
Bangkok Traffic Love Story (รถไฟฟ้า มาหานะเธอ)
ジャンル:ロマンスコメディー
2009年公開(Netflixで配信中)
「バンコク・トラフィック・ラブストーリー」は、若者の恋愛を描いた青春ストーリーです。大人になってから恋愛をすることが、一体どのようなものかを面白おかしく描いており、タイ人の若者たちの共感を呼びました。
友人たちが皆恋愛し結婚した後、鬱状態に陥る主人公の女性を描いているのですが、彼女は破壊的な道を歩んだ後、やがて愛を見つける、というストーリー。30歳の女性が、バンコクの渋滞に巻き込まれながらも恋愛を見つけていく展開で、バンコクの交通事情や都市生活のリアルな描写が見どころです。
The Medium (ร่างทรง)「女神の継承」
ジャンル:ホラー
2021年公開(Netflixで配信中)
この映画は、瞬く間にカルト的な人気を博し、ホラーマニアたちはこの映画を、偉大なホラー映画のひとつと讃えました。このジャンルの元祖である「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」へのオマージュを込めたファウンド・フッテージ映画で、リアルな不気味さを醸し出している映画です。
タイ北部に住む少年が、家族から女神と信じられているものに憑依されるという設定。しかし、その霊は悪霊であることが判明し、恐ろしいことが起こるのです。
タイと韓国の合作映画の「The Medium」は、世界をホラーさせて数々の賞にノミネートされたのです。
Phobia 2 (ห้าแพร่ง)「フォビア2」
ジャンル:ホラー
2009年公開(Netflixで配信中)
この映画は、続編がオリジナルを上回るという映画界でも珍しいケースです。「フォビア2」は、オリジナルの「フォビア」からわずか1年後に公開され、世界中を震撼させました。
両作品とも、5つの異なる体験ができるアンソロジー・シリーズ。そして続編は、タイのホラー映画史上最も怖い作品とされています!
この映画を観れば、タイの迷信や宗教に関する事実も沢山知ることができるので、ホラー好きにはおすすめの映画です。
Bad Genius (ฉลาดเกมส์โกง)「バッド・ジーニアス」
ジャンル:犯罪ドラマ
2017年公開(Netflixで配信中)
「バッド・ジーニアス」は、バンコクを舞台にしたタイ映画の中でも屈指の傑作とされています。
ストーリーは、非常に知的で成績優秀な学生、リンを中心に展開します。彼女はバンコクの優秀な大学に入るため、親友のカンニングを手伝うことになるのです。
しかし、リンは、国家試験のカンニングを手伝うよう100万バーツを持ちかけられ、事態は大きく動き出すことに。この映画は、サスペンスと人物描写をふんだんに盛り込みながら、試験カンニングを新たなレベルに引き上げた、ユニークな映画です。
Bang Rajan 2(บางระจัน)「バーン・ラジャン2」
ジャンル:アクション、戦争
2010年公開(Netflixで配信中)
このタイ映画は、シャム(タイ)とビルマ(ミャンマー)の間で起こった、有名な歴史上の戦争に基づいて制作された映画で、歴史好きにはおすすめです。
1767年の紛争で、ビルマ軍の侵攻を食い止める小さな村の努力を描いたアクション満載のシーンがあり、伝説的なタイ映画と言えるでしょう。この映画はタイ国内以外でも成功を収め、世界中の国際映画祭で上映されました。
YouTubeでも無料で(英語の字幕)配信されているのでチェックしてみてください。
タイ語も一緒に学べちゃいます!
そうです、映画は言語を学ぶ素晴らしいツール!
映画では、彼らが実際に使う言葉を知ること、体験することができます。そこでここでは、効果的なタイ語習得のために、タイ映画をどのように活用できるかをみていきましょう。
字幕を活用する
- まず、映画をしっかり楽しむために、日本語字幕付きでタイ映画を観ます。この最初の段階でも、気になるタイ語の表現があったら(字幕で意味がわかるので)、ノートに書き留めましょう。(書くことは大事!後で何度も復習したり、書き足すことができます)。
- 次に、内容を覚えたら、日本語字幕なしで観ます。タイ語の発音、アクセントに注意して、俳優のボディーランゲージもチェックです。タイ人のコミュニケーションに慣れることができます。
- さあ、3回も観たら大体のシーンは覚えているので、次はタイ語の字幕付きで観てみます。(タイ文字勉強中の方向けですが)。
映画を一時停止
もちろん、NetflixでもYouTubeでも、一時停止ができるので、どんどん気になるタイ語が出てきたら書き留めましょう。画面を止めて、自分で発音の練習もできます。
同じシーンを何度も見て、一緒に話せるところまで繰り返すことも効果的ですね。このように、どんどん映画を活用しましょう!
タイ語を最も効率良く習得!
映画は、タイ人の生活風景や日常生活に触れることのできる楽しいツールですが、字幕を追いかけて理解するよりも、タイ語でそのまま笑ったり泣いたりできたら最高ですね!
そこで、Lingアプリの出番!基本的な単語やフレーズ、そしてネイティブ音声での発音から会話練習まで、ゲーム感覚で学ぶことができる、楽しい学習ツールです。日本語で学べ、しかも、一つのアカウントがあれば、他の全言語コースにアクセス可能なので、英語でも韓国語でも同時に勉強できます。
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Lingアプリの詳しい機能については、別の記事にまとめてあります。
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