マレー語を勉強する前に、マレー語の難易度は実際どのくらいなのか、を知りたいですよね。答えは、あなたが思っているよりも絶対に簡単です。
その日本語とはかけ離れているような印象から、難しいんじゃないかと想像しているとしたら、安心してください。マレー語は最も学びやすい言語の一つです。
私は、英語を第二言語とするマレー語ネイティブとして、マレー語はかなり簡単で、難しいとは決して言えないと思っています。多くの英語ネイティブ・スピーカー「mat・saleh マット・サレー」(マレー語で白人の俗語)がマレーシアに来て、数ヶ月滞在した後、平気で日常会話を楽しんでいる例を多く見ているんです。日本語ネイティブも同じ!難しい訳ではありません。
マレー語は難しい?と疑問に思っている方に向けて、その特徴と勉強の秘訣、そしてとってもおすすめのマレー語学習Lingアプリも一緒にご紹介します。
マレー語は難しい?驚くほど簡単!
マレー語「Bahasa Melayu(バハサ・ムラユ)」は、マレーシア、シンガポールとブルネイの公用語であるだけではなく、インドネシアなどでも広く話され、世界で2,500万人もの話者がいます。マレーシアの怒涛の歴史を背景に、現代マレー語は、実は独自の変化を遂げて完成されたものです。
それでは、何故マレー語の習得が難しいのではないのか、その理由を挙げてみます。
1.声調言語ではない
マレー語の大きな特徴ですが、まず、マレー語は、タイ語や中国語のような声調言語ではなく、日本語のように、声調/トーンを気にせずに話すことができます。
これだけでもかなり難易度は下がりますね!
2.ラテン文字表記
マレー語は、アルファベットがラテン文字(ローマ字)表記で、英語と同じ26文字です。タイ語やアラビア語のように、独自の文字を勉強して覚える必要がありません!
ローマ字に慣れている日本人にとっては、勉強の難易度を下げてくれる大きな特徴です。
3.文法はシンプル
マレー語の語順は、英語と同じ SVO「主語+述語+目的語」なので、英語をひたすら勉強してきた日本人にとっては親しみやすく、動詞は時制によって変化しません。英語のように動詞の変形など覚える必要なし!
修飾語は被修飾語の後ろに置かれる(タイ語と同じ)、助動詞は基本的に動詞の直前に入る、などの違いはありますが、比較的にシンプルな文法です。
4.発音が日本語に似ている
まず、マレー語の母音は、日本語の「あいうえお」に非常に似た音です。また、マレー語も日本語と同じ単純な音節構造で、日本語のように子音+母音が多く、子音の連続が少ないのです。
例:
さらに、英語に比べて音素の数が少なく、発音が比較的簡単!
5.口語マレー語は敬語表現がシンプル
日本語の敬語や丁寧語に慣れていると、マレー語の敬語表現は、日本語のように複雑ではないと感じます。
敬意を表現する方法が簡単です。
マレー語(マレーシア語)とインドネシア語は同じ?
ここで一つはっきりさせたいことは、マレーシア語とインドネシア語「Bahasa Indonesia(バハサ・インドネシア)」の違いです。
多くの人が、この2つの言語は互換性があると思っていますが、インドネシア語とマレーシア語は決してイコールではありません。インターネットを検索すると、2つの言語が同じようなルーツから生まれたという事実を概説するいくつかのソースを目にすることがあります。しかし、それは両言語が同じであると立証するものではありません。
マレーシア人は、インドネシア映画を見ると、インドネシアの俳優が何を言っているのか(字幕なしで)理解できますが、正直なところこの理解には限界があります。インドネシア語にはマレー語と同じ意味や発音の単語もありますが、インドネシア語の大部分は、マレー語とは意味、構文、発音がまったく異なります。
なぜこんな話をするのか、ですが、ここで「簡単だ」と説明している言語は、インドネシア語ではなくマレー語(バハサ・ムラユ語)で、両言語は同じ言語ではない、ということを確認しておきたかったからです。念のため。
マレー語は簡単な音節言語
マレー語は比較的簡単に習得できると言っていますが、確かに、全ての単語やフレーズを覚えて、それらの発音、文法、書き方、スピーキング力など、全側面を勉強し習得することには努力が必要で、長期にわたるプロセスであることは事実です。どの言語もそうですが。
しかし、マレー語を日常的に話すのは簡単で難しいことではないと思っています。現地の人たちと頻繁に交流することで、マレー語の基本的な単語、発音、綴り、文化的な特徴などをを即座に身につけることができます。
マレー語に慣れたら簡単に話せるようになるのは、マレー語は音節ごとに話す音節言語で、単純に単語の中の各音節に従っての発音だからです。
発音の例として、例えば、マレー語の数字「satu(サトゥ)1」には2つの音節があり、その2つの音節に従って発音します:
もうひとつ、マレー語の動詞「Cakap(チャ・カップ)」「話す」で、音節の区切りを見てみましょう。
ほらね。とてもシンプルで、わかりやすいですね。
マレー語の多様性
私たち人間と同じように、言語も生きていて、進化し、拡大していきます。
なので、言語が常に流動的に進化していくという性質上、ひとつの言語の中にも多様性やバリエーションが存在し、世界中の他の言語と同じように、マレー語にも独自の言語品種(または単に方言)があります。
マレーシアには、一般的に、10の方言があり、話し方や発音などに大小の違いがあります。クアラルンプールに住む人は、ジョホール州の人ともちろん普通に会話をし、お互いを理解しますが、彼らの方言には非常に独特なものもあり、非ネイティブが理解するには深い学習が必要です。
マレー文字 – 伝統と現代(ジャウィ文字とルミ文字)
マレー語の書き方について説明しましょう。
伝統的に、マレー語はアラビア文字で書かれており、「トゥリサン・ジャウィ」または「ジャウィ文字」として知られていました。これは、何世紀も前にこの国に広く浸透していたイスラムの影響によるものです。トゥリサン・ジャウィで書かれた地元新聞の画像がこれ。
(ジャウィ文字のマレー語新聞)
しかし、イギリスとオランダが、「タナ・ムラユ」(独立前のマレーシアの呼称)に足を踏み入れると、マレー語の文字システムは大きく変化しました。これら植民地勢力が彼らの言語文化を持ち込んで導入すると、トゥリサン・ジャウィは、現代のラテン文字表記にとって代わられたのです。
この文字表記の大きな変化により、人々、特に英語を母国語とする人々がマレー語を学ぶことが容易になり、また、英語が母国語でないとしても、多くの人がラテン文字(ローマ字)でマレー語を勉強習得し易くなったのです。
日本人にとっても本当にそうですね。
正式なマレー語と口語マレー語:大きな違い
マレー語を正式に学んだ人の中には、私のスタンスに戸惑い、マレー語を学ぶのは簡単ではないと言うかもしれません。しかし、上記のような歴史的背景のあるマレー語のように、比較的新しい言語を話すのは簡単だと言えます。
なぜかと言うと、それは、正式なバハサ・マレーシアとその口語版がまったく異なるからでもあります。
マレー語を学びたいと思い、この国で正式なマレーシア語のクラスに申し込むと、マレー文学だけでなく、公式文書や王室の儀式などで主に使われる正式なマレー語を学ぶことになるのです。地元の人々が「バハサ・パサール(bahasa pasar)」と呼ぶ口語マレー語とは、難しさも勉強方法も違います。
マット・ダン、リース・ウィリアム、キャシディ・ラ・クレームは、マレー語を流暢に話すことからマレーシアで人気者になりましたが、彼らが、口語マレー語は本当に学びやすい言語のひとつだという生きた証拠です。
マレー語習得のメリット
上記のように、マレー語は日本人にとっては文字表記も、発音も、そして文法も難易度は高くないと理解できたところで、マレー語を勉強するメリットを考えると、メリットは実は大きいのです。
マレーシアに進出している日系企業が年々増え、2024年現在は約1,500社が進出し、日系企業のマレーシア市場への参入が顕著に増加しています。さらに投資の増加も見込まれているマレーシア。現地の多様な仕事の需要も増え、マレー語を理解し話せる人材の確保が企業の課題となっています。
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さあそこで、マレー語をいかに効率良く勉強し、短時間で習得するか、ですが、今やAIの時代。語学スクールに通わなくても、オンラインでのマレー語の学習が可能です。
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