イタリア語の難易度は?音声ガイド付きで7つの特徴を紹介

イタリア語の難易度

魅惑のイタリア人と交流するためにイタリア語を勉強したいけれど、実際にイタリア語の難易度は?と思う方が多いかと思います。簡潔に:イタリア語の習得は日本人にとって、難易度が高い言語、と言えるでしょう。

スペイン語やフランス語を習得している人にとっては、イタリア語は比較的簡単ですが、イタリア語の名詞に性別があったりと、日本人が習得するには難易度は低くありません。

一方、イタリア人は、自分たちの言語は、他のロマンス言語のスペイン語やフランス語に比べて習得しやすく、難易度は低いと考えています。本当のところはどうなのでしょう?そして、果たして、イタリア語は独学でも勉強できるのでしょうか?

実は、今大人気の外国語学習Lingアプリでは、難易度の高いイタリア語も楽しく、最も効率的に勉強できる環境を提供していまるんです。この記事では、イタリア語の難易度の特徴と、その効率的な学習方法を提案していきます!

イタリア語とは?

イタリア語の難易度はと傾げる女の子

イタリア語は、世界で6千万人ほどの人が話していて、イタリヤとサンマリノ共和国、そしてスイスの公用語です。漢字で「伊太利亜」と表記することから、「伊語」とも呼ばれます。

ローマ帝国、イタリアルネッサンスという歴史を経て、1861年にイタリア王国が成立してイタリア語が公用語になりましたが、日本では、音楽のドレミや、イタリア料理のスパゲティー、ティラミスなど、多くのイタリア語が使われています。

文字は、アルファベートと呼ばれるラテン文字26文字のアルファベットを使用。母音は A, E, I, O, U で、アクセント符号をつける場合があります。

文法では、基本の語順は英語と同じ「SVO」「主語+述語+目的語」なので、英語を第二外国語として勉強している日本人は、英語のように切り替えて勉強してみましょう。

イタリア語の難易度が高いとされる理由

イタリア語の難易度の特徴

イタリア料理に親しんでいる日本人にとっては、イタリア語は身近な感じがしますが、いざ勉強して習得しようとすると色々な側面が出てきて難しいと感じます。ですが、同じロマンス言語のスペイン語やフランス語を第二外国語として勉強している人にとっては、イタリア語は習得しやすいでしょう。

イタリア語の難易度が高いとされる側面はいくつかありますが、最も一般的なものをご紹介しましょう。

難易度1:名詞の性別

イタリア語では、たとえ物や動物、植物であっても、すべての名詞に女性性と男性性があります。

空が男で、雲が女、そしてスプーンが男でフォークが女って、イタリア語は楽しいですよね。どうやって男女を見分けるか、ですが、実はちゃんとした一定の法則があって、大原則の語尾から見分けます。(男性名詞は –o、女性名詞は-a )。

名詞の性別を知っておくことは、冠詞の使用に不可欠なので、しっかりと勉強する必要があります。

男性名詞と女性名詞の例一覧:

名詞性別イタリア語単数形複数形
男性名詞Libro(本)il libroi libri
Fiore(花)il fiorei fiori
女性名詞Casa(家)la casale case
Rosa(バラ)la rosale rose

難易度2:動詞の活用

イタリア語の動詞の活用は、英語で動詞の活用を勉強してきた日本人にとってもさらに独特な複雑さがあります。

イタリア語の動詞は、人称(私、あなた、彼・彼女、私たち、あなたたち、彼らなど)に応じて活用する必要があり、それぞれの時制(現在、過去、未来など)や、指示法、条件法、接続法などの形によって、特有の語尾があります。

最も一般的な動詞の多くは不規則動詞で、語尾だけでなく、語根がどのように変化するかも知っておく必要があります。

規則同動詞と不規則動詞の活用例を一覧に挙げてみます。

規則動詞の活用:parlare(話す)の現在形

日本語イタリア語音声
私は話すIo parlo 
あなたは話すTu parli 
彼/彼女は話すLui/Lei parla 
私たちは話すNoi parliamo 
あなたたちは話すVoi parlate 
彼らは話すLoro parlano 

parlare(話す)の近過去形

日本語イタリア語音声
私は話したHo parlato 
あなたは話したHai parlato 
彼/彼女は話したHa parlato 
私たちは話したAbbiamo parlato 
あなたたちは話したAvete parlato 
彼らは話したHanno parlato 

不規則動詞の活用:essere(〜である)の現在形

日本語イタリア語音声
私は〜ですIo sono 
あなたは〜ですTu sei 
彼/彼女は〜ですLui/Lei è 
私たちは〜ですNoi siamo 
あなたたちは〜ですVoi siete 
彼らは〜ですLoro sono 

essere(〜である)の近過去形

日本語イタリア語音声
私は〜でした(男性)
      (女性)
Sono stato
Sono stota
 
 
あなたは〜でした(男性)
        (女性)
Sei stato
Sei stata
 
 
彼/彼女は〜でした(男性)
        (女性)
È stato
È stata
 
 
私たちは〜でした(男性)
        (女性)
Siamo stati
Siamo state
 
 
あなたたちは〜でした(男性)
          (女性)
Siete stati
Siete state
 
 
彼らは〜でした(男性)
       (女性)
Sono stati
Sono state
 
 

難易度3:冠詞の使用

イタリア語の冠詞には、定冠詞(the)と不定冠詞(a, an)があり、それぞれの冠詞は、名詞の性別(男性名詞か女性名詞)や、単数か複数かによって変わります。

英語のように常に名詞の前にあり、重要な役割がありますが、使い分けルールが多く、日本人にとっては難易度の高いイタリア語の特徴です。

ここでは簡単に定冠詞・不定冠詞の例を一覧にします。

定冠詞(the)

名詞種類イタリア語定冠詞使い方
男性名詞・単数il一般的な男性名詞の前に置かれる
(il libro その本)
lo s+子音、z、gn、ps、x で始まる男性名詞の前に置かれる
(lo studente その学生)
l母音で始まる名詞の前に置かれる
( l’amico その友達)
男性名詞・複数i一般的な男性名詞の前に置かれる
( i libri その本たち)
glis+子音、z、gn、ps、x、母音で始まる名詞の前に置かれる
(gli studenti その学生たち)、(gli amici その友達たち)
女性名詞・単数la一般的な女性名詞の前に置かれる
(la casa その家)
l母音で始まる名詞の前に置かれる
(l’amica その女友達)
女性名詞・複数leすべての女性名詞の前に置かれる
( le case その家たち)
(le amiche その女友達たち)

不定冠詞(a)

名詞種類イタリア語不定冠詞使い方
男性名詞un一般的な男性名詞の前に置かれる
( un libro ある本)
unos+子音、z、gn、ps、x で始まる男性名詞の前に置かれる
(uno studente ある学生)
女性名詞una一般的な女性名詞の前に置かれる
(una casa ある家)
un’母音で始まる名詞の前に置かれる
( un’amica ある女友達)

難易度4:イタリア語の発音

イタリア語の発音には、日本語にはない音や発音のルールがあり、特に日本人にとって難しい発音に、巻き舌の「r」や、「gn」や「gli」があります。

発音の習得は、やはり独学では難しいので、ネイティブとのレッスンが必要ですよね。ですが、現在ではAI機能による発音チェックがいつでもどこでも自由にできる、Lingアプリでの練習が効果的・効率的・便利です。

Lingアプリ機能の詳細については、別の記事でまとめてあるので是非読んでみてください。

難易度5:前置詞

英語文法でも前置詞を勉強しましたね。英語では「at, in, on, from, of, to, for, with, after, before, during, into, behind…」と、場所、時間によって使い分けがあり、その前置詞によって文の意味が違ってくることを覚えていますか?

イタリア語でも英語のような前置詞の使い分けルールがあり、場所・時間・目的・方法などを示す前置詞があります。日本人にはなかなか難しいところですが、簡単な例を挙げてみます。

前置詞イタリア語例文音声
di((〜の)Il libro di Maria
(マリアの本)
 
a(〜へ、〜に)Vado a scuola
(私は学校に行く)
 
con(〜と一緒に)Esco con gli amici
(私は友達と出かける)
 
da(〜から、〜のために)Vengo da Roma
(私はローマから来た)
 
in(〜の中に、〜で)Vivo in Italia
(私はイタリアに住んでいる)
 
su(〜の上に、〜について)Il libro è sul tavolo
(本はテーブルの上にある)
 
tra/fra(〜の間に)La casa è tra il parco e la scuola
(家は公園と学校の間にある)
 

難易度6:慣用表現が多い

文法ではないですが、イタリア語には多くの慣用句やイディオムがあり、第二外国語として習得するにはかなりの慣れと時間がかかるかもしれません。

イタリア語の慣用句の例を挙げてみます。

日本語イタリア語慣用句音声
幸運を祈る
直訳:「オオカミの口の中で」
In bocca al lupo 
金欠である
直訳:「緑色である」
Essere al verde 
順調に進む
直訳:「帆が膨らんで進む」
Andare a gonfie vele 

難易度7:イタリア語の方言

イタリア語の歴史は比較的新しく、14世紀初頭、イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリ(Dante Alighieri)が、作品の中でトスカーナ方言とイタリアの他の地方の方言を混ぜた言葉を使ったことで、イタリア語の標準化が始まりました。これが、現代の標準イタリア語がトスカーナ語に由来すると言われる所以です。

イタリア語の標準化が進められたとはいえ、地域によって、特に北部と南部では使い方に違いがあります。イタリア語を母国語とする人は、状況に応じて、方言とイタリア語の公用語を同時に話すことがよくあります。イタリア文化では、方言は広く普及しています。

例えば、北部では過去形はほとんど使われませんが、南部では過去形が多く使われます。しかし、標準イタリア語では、過去形はごく最近の出来事を表し、遠隔過去は時間的に遠い出来事に使われます。

イタリア語学習の中でも簡単な特徴は?

イタリア語の難易度話すことは簡単

初心者にとっては、イタリア語を話すことは、書くことよりも簡単です。

イタリア語の発音は、他の言語スキルの中では、日本人にとって最も習得しやすいのではないでしょうか。英語やフランス語のような変な例外はありません。

発音の一般的なルールとして、イタリア語の単語は最後の音節が強調され、最後の文字にアクセントがある単語は、アクセント符号で区別されます。

イタリア語習得のコツ:性別を見分ける

イタリア語初心者にとって、特に日本人には、名詞の性別という感覚が難関ですよね。上記でも説明しましたが、ここはストレスに感じないでコツを覚えましょう。

一般的に、「-o」で終わる名詞は男性で、「-a」で終わる名詞は女性。

ただし、例外もあるので注意が必要です!

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