そう思っているけれど、何から始めたらいいのかわからない?
そんなあなたに、基本的なタガログ語文法をご紹介します。
実はかなりシンプルで覚えやすいんです。
タガログ語の文法の基本を押さえていれば、会話への応用は簡単です。
タガログ語の文法:基本文型
タガログ語の面白いところは、日本語のように主語(私、あなたなど)が先に来ないで、述語が先に来ることです。
「私は日本人です」:「Hapon ako. ハーポン アコ」
「ハーポン(日本人)」で「アコ(私)」→ 直訳すると「私日本人」。
タガログ語にはBe動詞(is, am, are)に相当する言葉がなく、「X は Y」 と言いたい時は「YX」となります。
びっくりするほど、とってもシンプル。
ただし、例外として、自己紹介、他の人の紹介、また第三者のことを話す場合などは、名前と人称代名詞を前にもってくることが多いので、注意が必要です。
(注意:si は名前の前に付く接辞です)
タガログ語の文法:名詞と代名詞
名詞は文の主人公のようなもので、人、場所、物などを表す言葉です。
ここでタガログ語のクールなところは、性別を問わない言語だということです。
ですから「彼」や 「彼女 」に相当する言葉はありません。
その代わりに、タガログ語の 「siya」という単語は、男性と女性の両方の主語を指します。
例えば:
まとめると:
複数形
名詞を複数形にする場合、英語とは少し異なります。
語尾に「s 」をつける代わりに、名詞の前に「mga 」または「sina」というマーカーを使います。
「sina 」は人名の複数形に使われ、「mga 」はその他の名詞の複数形に使われます。
例えば:
名詞マーカー
タガログ語では、マーカー(標識)と呼ばれる語が存在します。
マーカーには種類があり、話題を示すang (日本語で「は」に相当)、主語や目的語を表す ng (「が」「を」などに相当)、場所などを示す sa (「に」「で」「にて」に相当)などがあります。
これら標識は文中の名詞を識別し、名詞に意味を付け加えるような役割があり、タガログ語の特徴のひとつです。
名詞マーカーをとりあえず覚えましょう。
Si シ
まずは頼りになる相棒の「si 」です。このマーカーは個人名に使われます。
誰かの名前を言いたいときは、その前に「si 」をつければいいのです。
例えば、「si Alfred 」は「アルフレッド」という意味です。
「鈴木さんは若いです」は「 Bata pa si Suzuki. バタパ シ スズキ」
Ang アン
次に、スーパースターの「ang」です。
このマーカーは、人名以外の名詞すべてに使えます。
英語の「the」のようなものです。
ですから「あの女性 」と言いたいときは「ang babae アン ババエ」と言えばいいのです。
「あの犬は小さいです」は「Maliit ang asaong iyon. マリイタング アソンイヨン」
タガログ語の文法:動詞と動詞時制
動詞は、タガログ語の基本文法の中で一番厄介なのは、動詞の変化です。
複雑な変化なので、慣れないと意味が通じなかったりして大変ですが、ここをマスターすると、まるでフィリピン人のように話すと褒められるでしょう。
動詞の時制は英語とほとんど同じです。
動詞のグループ
基本的に、タガログ語の動詞は、語根と様々な接辞で構成されています。
動詞の時制や意味を変えるには、接辞を動詞の語頭、語中、語尾に加えます。
例えば、能動態と受動態の違いも、接辞を変えて表現します。
「私はリンゴを食べた」という文では、
能動態は、「私は」を強調している場合で、受動態とは「リンゴ」を強調したい場合ですよね(リンゴは私に食べられた、とも言えます)。
- 能動態は「um」接辞を加えて「Kumain ako ng mansanas.」
- 受動態は「in」接辞を加えて「Kinain ko ang mansanas.」
というように動詞が変化するわけです。
場合によっては、単語の最初の音節が繰り返されたりします。
詳しい動詞の活用、変化は文法書などで勉強することをおすすめします。
時制では、タガログ語の動詞は活用の仕方によってグループ分けされていて、それら動詞グループには mag-、ma-、-um、-in、-i があります。
以下は、それぞれのグループにおける活用の例です:
動詞グループ | 動詞原形 | 未来形 | 現在形 | 過去形 |
---|---|---|---|---|
Mag- | Lakad (歩く) | Maglalakad (歩きます) | Naglalakad (歩いている) | Naglakad (歩いた) |
Ma- | Tulog (寝る) | Matutulog (眠ります) | Natutulog (寝ている) | Natulog (寝た) |
-Um | Takbo (走る) | Tatakbo (走ります) | Tumatakbo (走っている) | Tumakbo (走った) |
-In | Kain (食べる) | Kakainin (食べます) | Kinakain (食べている) | Kinain (食べた) |
-I | Sulat (書く) | Isusulat (書きます) | Isinusulat (書いている) | Isinulat (書いた) |
動詞の繰り返し
動詞の活用の他に、長時間の動作を表現する際には、タガログ語では動詞を繰り返してその動作を表すことも特徴のひとつです。
この際、2つの動詞が繰り返される場合は「nang 」という単語で結ばれます。
例えば
「アンナは泣き続けている」は「Iyak nang iyak si Anna.」
タガログ語の文法:形容詞
形容詞は言葉で鮮やかな絵を描くための絵筆のようなもの。
美しい景色、鮮やかな技、というように、名詞を描写し、生命を与えます。
タガログ語の形容詞は、「ma マ」から始まる言葉が多いので、結構覚えやすいです。
例えば、
マラキー(大きい)マリイット(小さい)、マバンゴ(いいにおい)、マバーホ(臭い)、
マハーバ(長い)、マリイット(短い)、マダリ(簡単)、マヒラップ(難しい)
形容詞と名詞の同一性
タガログ語の形容詞の中には、スペルも意味も名詞と同じものがありますが、発音が異なる場合があります。
名詞に長母音をつけると、ほら!対応する形容詞ができあがります。
例えば:
- 形容詞:buhay ブハ‐イ - 生きている
- 名詞: buhay ブハイ ‐ 命
形容詞の程度
タガログ語の形容詞には、強さを表す度合いがあります。
集中度と最上級度です。
集中度では「napaká」という前の単語を使うことで、品質のレベルを強調することができ、これによって形容詞の意味が強まります。
また、語順にも気をつけましょう。「Napaká」は常に形容詞の前に来ます。
例:「美しい」maganda マガンダ
- とても美しい – Napakagandá ナパカガンダ
最上級の場合、形容詞の前に「pinaká」をつけることで、最も優れていることを表現できます。
- 最も美しい – Pinakamagandá ピナカマガンダ
さらに強調したい場合は、形容詞を繰り返したり、形容詞のバリエーションを使ったりします。こうすることで、文章に遊び心が加わります。
- 非常に美しい – Magandáng-magandá マガンダンマガンダ
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