英語が全世界で国際語として重宝されている理由に、実はそのシンプルさにあるのではないでしょうか。
この英語を攻略するためには、富士山から下界を眺めるような視点を持って、まずその構造、英文を見ることがおすすめです。
そして、まずは動詞を手始めに眺めて、面白い攻略法のとっかかりとしてみましょう。
それでは、英語の動詞からの面白い攻略法、どうぞ。
英語の主語は人体の頭で、動詞は胴
日本の教育システムでは、英語を教科の一つとして教えているので、英語本来の持つ面白さとかシンプルさというのをなかなか持つことができません。
英語は、コミュニケーションの一つのツール。日本人には不慣れな発音があるだけで、構造としては使いやすいく、それが理由で世界中で活用されているのだと思います。教科として教えるのではなく、コミュニケーションの便利なツールとして英語を捉えて、英語の持つ面白さを感覚として得ることがなによりも大事なのではないでしょうか。
そこで、本題。
まず、ひとつの英文自体を人体だとします。
主語(Subject) が頭で、動詞(Verb)が胴体、そして補語(Complement)と目的語(Object)が足です。
英語の面白いところは、常に主語がないと成立しない、要するに人体の頭がないと生きていけない、というところです。そして、当然、主語の大事さと同様に、動詞、つまり胴体がないと成立しない、生きられないんです。
英語の動詞の重要な使い分け
動詞には大きく使い分けて、2種類あるのはご存じですよね。
Be動詞と一般動詞です。
Be動詞というのは、「首プラス胴体」だというくらい、一般動詞よりも特別です。
Be動詞
Be動詞(首+胴体)+形容詞(足)で、存在の状態
かの有名なシェークスピアの作品で、ハムレットが自分の生死の運命を嘆いて、「To be, or not to be? That is the question.」と言ったフレーズは有名ですが、
そう、「Be」とは、人の存在・状態を表します。
人間は、生きていく上で、年・経験によって変わっていき、その時の自分の存在のエネルギーの違いによって、現実の肉体と精神の状態が変わっていきますが、その状態を表すときは、「Be」動詞:be, is, am, are, was, were, being, been が、「頭」を支える「首+胴体」となり, 「足」の部分である形容詞を断定し、人(の状態)が完成します。
例文:I am alive (dead, young, old, beautiful, ugly, short, tall, cheerful, calm, quiet, rich, poor, happy, sad, positive, negative, mad, glad, hopeful, hopeless, anxious, afraid, sexy, charming, handsome, gourgous, cute, charming, good, bad, fascinating, dazzling, delightful, affective, cool, anxious, ambitious, alert, busy, clear, dirty, hot, cold..).
自分で言うには控えたほうがいい表現もありますが、どうです、今のあなたの状態を I am で言えますか?
Be動詞(首+胴体)+名詞(足)で、存在の規定
「足」の部分を名詞にすると、存在を規定します。例えば「日本人です」とかです。
例文:You are Japanese (American, Chinese, Catholoc, Christian, Asian, European, mother, brother, teacher, doctor…) .
この「足」または補語の部分は、「形容詞+名詞」とドッキングさせると、もっとその存在を細かく色をつけて説明できるわけです。
例文:He is a(an) cool American (busy Japanese, happy Buddhist, tall boy, ambitious boss, easy man, great drummer..).
さあ、あなたは今、どんな人としての存在で居ますか?
英語一般動詞
Be動詞は、基本的に動きはありません。太陽のように、ただそこに在る、というのがBeです。
が、人は動きますよね。が、動かないまでも、そのように見える(look, appear)場合など、状態を表現する場合も、在るだけとは異なるので、Beではなく、一般動詞です。
様々なグループ分けにできる一般動詞ですが、動詞の直訳を覚えるよりも、その動詞の醸し出すエネルギーを理解して、その動詞「胴体」を使ったら、人体はどう動くか、という繋がりをイメージします。
インド式英語は、特に3つの動詞「sound, find, give」を駆使して、「とにかく伝えたいことを自分の表現で伝える」ことを重視しています。インド式は、発音は気にせず、とにかく相手に伝えるために自分の表現を使います。
インド式英語の詳細は、Youtubeなど見られますが、要は、この3つの動詞のエネルギーをフルに使っているのがインド式です。
一般動詞使い分け
では、インド式英語も参考にしながら、一般動詞は、まずは大きく分けて状態と動作があり、そして以下のような、主語を動かすエネルギーがあります。
状態:know , believe, like, think, love など動くというよりも状態
動作:go, come, read, white, eat, walk, play など動きがある
- 主語(頭)は(胴体)である、(S=V):
- become ( She becomes doctor.) のように、まるで Be動詞の状態に似ているけれど、「成る」という動きを含む。他に、look,have, appear, seem, feel, smell, taste, remain など。
- 主語(頭)が目的語(足)へする、向かう:
- believe ( I believe you (to be) happy.), make ( You make me happy.), set ( He set me free. 彼は私を自由にした)のように、「主語を~させる」、という上から下へ向かうエネルギーを持つ。
- 主語(頭)を目的に向かって動かす:
- get ( You get me a free ticket.), let ( I let you go.), ask (He asked her to marry.), show (I can show you the way.), buy (You buy me some candy.) など、「主語が―する」ように動かすエネルギーを持つ。
使役動詞
「make, have, let, get」は、「人に⇒させる」エネルギーを持つ、広大な幅でよく使える動詞です。この中でも個々で違いがあるので面白い動詞です。
英語 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
make: (強制力大) | 「人に無理やり⇒させる」 | My dogs make me run. |
have:(強制力中) | 「当然のことを⇒してもらう」 | I had my maid wash my dogs. |
let: (強制力小) | 「自由にーさせる」「-するのを許可する」 | My daughter let her dog run free. |
get: (強制力中) | 「ーしてもらう(お願いする気持ち)」 | I got my husband to take dogs for a walk. |
make, have, let と違い、get は不定詞to do が続くので注意!
アレサ・フランクリンの歌で、「You make me feel like a woman」がありますが、この場合は、嬉しい強制エネルギーを感じますね。使えるフレーズでなので、工夫してみてください!
PREP法による英語動詞の攻略法
PREPとは、Point :結論、Reason:理由、Example:具体例、Point:結論、という流れのことです。
この流れを使えば、話す、書く、というどちらにおいても相手にわかりやすくコミュニケーションがとれるというもので、特に、文章作成、プレゼンテーション、そしてスピーチなどで、相手に要点を伝えるには最も効果的です。
まず、結論を言い、その結論に至った理由、そして具体例を出してから再び結論で締めくくるので、自分の提案する内容を、まずしっかりと順序立てて組み立てる訓練にもなります。
PREP法を用いて動詞を勉強してみましょう!
このPREP法を使って、英語の動詞の使い方を練習してみます。
例として、動詞の 「let」でいきましょう。
- Point(結論):
- The most effective and powerful attitude to raise kids is to let them be.
- Reason(理由):
- (For parents) Kids are not your own. They are also human beings as you are. Kids have to survive on their own and make their own livings in the future. Parents, therefore, need to help them find thier talent and let them enjoy their life.
- Example(具体例):
- Tiger let their cub fall from a cliff.
- Point(結論):
- Beatles made their famous song, Let it Be. To let kids be as they are needs courage as parents, but it is worth it in the future.
どうですか?内容はどうあれ、こんな感じで自分で練習したい動詞を使って、PREP法で練習してみてください。しばらく続けていると、自然に、相手にわかりやすくコミュニケーションがとれるようになるでしょう。
まとめ:英語の動詞学習は楽しく深い
上記のPREP法の例文で使い、ビートルズも歌っていた「Let it Be」にも、本当に深い意味があるんですね。
「Let」は、「手放す、離す、そのままにさせる」んですが、そうするには、相手または事を信じるという気持ちが底辺に込められているように思います。
そういう意味では、他の動詞にもそれぞれ固有のエネルギーがあって、そのエネルギーが主語(頭)を動かす、という英語の構造は、とても面白いと思いますし、動詞の学習をする上で、そんな視点から学んでいったら英語はますます面白くなっていきます。
「Be」動詞も、そうですね。「Let it Be」の「Be」は、あるがままの存在という意味合いがありますね。自分の「あるがまま」「自分で在る」ことってなんだろう、と、つい考えてしまいます。
こうやって英語を学んでいくということは、また違う視点から自分を見たり、物事を観察する違う観点を得るということだとも言えます。
継続的な学習の重要性
個人的に、私は音楽から英語に入っていきましたが、映画、または本から英語の面白さに入っていく方もいるでしょう。
ある程度の語彙を持つことができたら、是非、好きな歌の意味を考えてみたり、好きな映画の中のセリフを繰り返してみたりして、英語を感覚で捉えていくという学習も重要ではないかと思います。
最後にこのフレーズをどうぞ。
Life is like a box of chocolates. You never know what you’re going to get. – Forrest Gump
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ひと昔前には想像もできなかったような方法で、英語学習ができるようになった現代。
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